消費者金融の審査の流れと落ちないためのポイント

 

金融機関でお金を借りるにはどのような場合でも審査があります。CMや広告などで気軽にお金を借りられそうなイメージのある消費者金融でも同様です。

 

しかし消費者金融でどのような審査が行われるのか、また、果たして審査が通るのかどうかご存知の人は少ないでしょう。ちなみに、消費者金融の審査基準は各社非公開です。

 

消費者金融の審査はどのように行われるか、またその実態や審査が通過しない理由や審査を通過するポイント、もし審査が通らなかった時の対処法を解説します。


 

 

消費者金融の審査とは

まずは消費者金融の審査はどのようなものなのか、その目的や流れを紹介します。

 

消費者金融の審査の目的

消費者金融の審査は「返済能力はあるか」を判断するための手続きです。

 

消費者金融業はビジネスですので、各社とも返済の滞納や貸し倒れを防がなければいけません。そのためにいくつかの方法で申込者の返済能力をチェックするのです。

 

消費者金融の借り入れは100万円未満であれば担保や保証人を取らないことがほとんどです。気軽にお金を借りられるイメージがあっても必要不可欠な確認は行っています。誰でもお金を借りることができるわけではありません。

 

消費者金融の審査の流れ

消費者金融の審査は「自動審査」と「手動審査」の二つがあり、このいずれの調査をクリアしないと審査を通過することはありません。

 

自動審査

自動調査とは、融資の申込者が申告した様々な情報を機械的に数値化(スコアリング)し、融資をしてもよいかどうかを判断する審査です。

 

スコアリングされた点数は高ければ高いほど審査が通過する可能性は高くなります。

 

具体的には下記のような項目がスコアリングされます。

 

年齢 年齢が若いほうが返済可能な期間が長い、病気のリスクが低いといった理由で点数は高くなります。
電話番号 固定電話を持っているほうが点数は高くなります(安易に電話番号を変えられない、転居ができないため)。
年収 年収は高ければ高いほど点数が高くなります。
勤務先、業種 大手企業や安定している企業、公務員であれば点数が高くなります。また、離職率の低い業種に勤務しているかどうかも判断基準です。
勤務形態、勤続年数 正社員のほうが非正規雇用(派遣、パートやアルバイト)より点数が高くなります。また、勤続年数が長いと安定した収入があると判断されます。
居住形態、居住年数 持ち家かどうかは大きな判断材料ですし、居住年数が長いとさらに高得点になります。

手動審査

 

手動審査とは、審査担当者が申込者を調査し返済能力があるかどうかを判断するための審査です。

 

具体的な調査内容は下記となります。

 

信用情報の確認 借金の情報(申込履歴や現在の借入情報や返済情報、過去の債務情報など)を「個人情報信用機関」に問い合わせて確認します。
他社の借入情報 借入件数や現在の借金(ローンやクレジット含む)の総額の確認です。いずれも多ければ多いほど審査は厳しくなります。
在籍確認 申込者が申請した企業に本当に勤務しているかどうかの確認です。担当者が勤務先に直接個人名で電話し、申込者が在籍しているかどうかを確認します。

 

審査に必要なもの

消費者金融の審査には、本人とわかるものが必要です。

 

具体的には、運転免許証、パスポート、マイナンバーカード、住民基本台帳カード、住民票といった公的な書類です。

 

 

これらの書類に関しては、顔写真がついているものが信頼性は高く、顔写真がないものは複数(住民票+保険証など)の書類が必要になります。

 

基本的には上記の書類があれば審査が可能ですが、もし提出書類と現住所が異なるのであれば、納税証明書、公共料金や社会保険料の領収書や請求書といった書類が必要となります。

 

また、50万円以上の借り入れであれば源泉徴収票、給与明細書、確定申告書、納税証明書、課税証明書などが必要となりますのでご注意ください。


 

法律では50万円以上の融資は、このような書類がないと融資してはいけないと定められているからです。

 

大手消費者金融業の審査通過率

消費者金融の審査の実状について、参考までに大手消費者金融業の新規貸付率(申し込みに対して実際に契約した割合=審査通過率)を紹介します。

 

企業名 新規申込者数(人) 新客数(人) 新規貸付率(%)
アコム 25,777 11,236 43.6
アイフル 19,155 7,688 40.1
プロミス(SMBCコンシューマーファイナンス) 31,474 12,832 40.8

※アコムマンスリーリポート、プロミス(SMBCコンシューマーファイナンス)月次データより

 

いずれも2020年5月の数値ですが、新型コロナウィルスの影響で申込件数が減少しており、貸付率も例年より低下しています。

 

ちなみに、ここ数年の平均の通過率は45%前後です。

 

消費者金融の審査のポイント

一般的に大手消費者金融の申込み条件は、「20歳以上で定期的な収入のある方。60代後半まで、審査でのスコアリングの点数が高いこと」と言われていますが、さらにどのような観点で審査を行っているのか、そのポイントを紹介します。

 

安定した返済能力があるのか?

申込者に安定した収入が継続的にあるかどうかは審査の大きなポイントです。

 

就労中の人でも雇用形態(正社員なのか?派遣なのか?アルバイトなのか?)によっては返済能力の有無のチェックポイントなりますし、勤続年数が長いかどうかや経験社数が多いか少ないかも判断基準です(継続性が判断されます)。

 

また、配偶者が高額所得者だったとしても専業主婦(夫)は審査が通りにくいとご理解ください。消費者金融の審査は、世帯単位ではなく個人単位で行われるからです。

 

信用情報が問題ないのか

審査のもう一つの大きなポイントは、信用情報に問題がないかどうかです。

 

今までローンやクレジットの返済を数か月滞納をしていないのか、任意整理や自己破産、特定調停、自己再生といった債務整理行っていないかどうかなど、申込者の「事故情報」の有無はとても重要です。

 

消費者金融の審査に落ちる原因

消費者金融の審査は基準を満たさないと通りません。審査基準はそれぞれの業者によって異なりますが、審査が通らない代表的な理由を紹介します

 

返済能力がないと判断される

融資を申し込んでも定期収入がなければお金を貸してくれることはありません。また、収入より借入の希望金額が大きれば返済能力がないと判断されます。

 

就労している人でも勤続年数が短ければ将来的に安定的な収入が見込めないと判断されるかもしれません。

 

借入件数が多い

「多方面から借金している人にお金を貸したくない」という意思は当然のことで、借入件数が多い人に対しては審査基準が非常に厳しくなります。

 

大手消費者金融であれば4社以上から借り入れている人はよほどのことがない限り審査を通過することが難しいでしょう。

 

借入額が年収の1/3以上を超えている

法律では、貸金業者が個人に貸せる金額は決まっており(総量規制)、借入額が年収の1/3を越えている債務者に対して特定の貸金業者は新たな貸し付けを行うことは禁じられています。

 

年収500万円の人は150万円までしか貸金業者から借金ができないのです。

 

総量規制の対象となっている貸金業者は消費者金融、事業者金融、クレジットカード会社です。貸金業者ではない銀行や労働組合、信用金庫は貸金業者ではないため、例えば銀行のローンは総量規制の対象には入りません。

 

一定期間内に金融トラブルを起こしている

金融トラブル(債務整理や自己破産など)を起こしてから一定期間内に消費者金融に融資を申し込んでも審査は通りません。

 

金融トラブル(延滞も含む)の情報は前述したとおり事故情報として業界内で情報共有していため、どの金融業者でも情報を確認できます。

 

事故情報は、永遠に残るものではなく、5年~10年(金融トラブルの内容にもよる)経過すると抹消されます。

 

消費者金融の審査を通るためには

消費者金融の審査を通過するにはいくつかのコツがあります。スムーズに借り入れを行うために気を付けなければいけないことを紹介します。

 

安易に申し込んではいけない

借り入れの選択肢を広げるために、また審査通過の可能性を高めるために、とにかく数多くの消費者金融業に申し込み審査が通った業者を利用しようと考えている人がいるかもしれませんが、逆効果なので絶対に辞めてください。

 

信用情報は各消費者金融業に情報共有されますが、情報の項目には「申込情報」も含まれ、どこに何回申し込んだという記録が残るのです。印象が悪くなるので申し込みは慎重に行いましょう。

 

不要なクレジットカードを解約する

融資を申し込む前に不要なクレジットカードを解約すると審査が通りやすくなる可能性があります。

 

審査では申込者の借金可能な金額(限度額)が大きいかどうかもチェックします。限度額が大きい人は多くの借入ができるためお金を貸す側としては回収のリスクが発生します。対象にはクレジットカードも含まれており、クレジットカードの数だけ限度額が大きくなるのです。

 

そのため、使用していないクレジットカードは解約し限度額を減らせば返済能力が確保できると審査で判断される可能性があるのです。

 

定期収入を確保する

消費者金融では最低毎月1回返済しなければいけないので、毎月の定期収入の確保はとても重要です。たとえ高額の給与所得者でも不定期な収入であれば、定期的な収入のある人よりは審査が通りにくいのです。

 

消費者金融の規約には融資の条件について収入額に関する記載はありません(最低〇〇万円など)。定期的な収入を持っているほうが印象は良いのです。

 

嘘はつかない

融資の申し込みの際には、現在の状況を正確に伝えてください。

 

申し込みは多少情報を操作したほうが審査は通りやすいのではないか?と考える人はいるかもしれません。例えば、借入金額や借入件数を過少に申告する、などです。

 

しかしこのような情報操作は100%ばれてしまいます。絶対にやめましょう。収入が低くても、何社か借り入れをしていても正直に申告してください。

 

審査が通りやすい消費者金融は存在するのか?

大手消費者金融業に申し込んだものの審査が通らなかった・・・そんな人がお金を借りるにはどうすればよいのか、対処法や注意点を解説します。

 

中小の消費者金融業を検討する

大手消費者金融業で融資を断られたのであれば中小の消費者金融業からの借り入れも検討してください。

 

中小だから審査が甘いというわけではありませんが、中小は大手よりも比較的柔軟に審査を行います。その分金利が若干高めになるのでご注意ください。

 

例えば、セントラルです。   

 

大手消費者金融業ほどの知名度はありませんが、昭和48年創業で50年近い歴史と実績を持ち(2020年現在)、大手消費者金融業と同様の「初回利用者30日間利息無料」「セブン銀行ATMの提携」などのサービスを提供しています。

 

実質年利は10万円~100万円の借入金で4.8%~18.0%です。

 

まとめローンの活用

借入件数が多くても一社一社の借入金額が少額であればまとめローンで一本化することも可能です。もし一本化に成功すれば、総額が100万円以上になれば金利が下がりますし、返済件数が減れば精神的にも余裕ができるはずです。

 

おまとめローンは、法令が定める総量規制の「例外貸付け」に該当するので、年収の1/3以上の借入が可能にもなります。

 

おすすめはアイフルのおまとめローンです。

 

銀行並みの金利で利用ができ、しかも月々の返済金額を自身で設定できるため、短期間での返済や長期の返済、いずれかを選択することができます。

 

審査が甘い消費者金融には要注意!

 

最後に、「ブラックOK」などといった謳い文句で審査の甘さをアピールしている消費者金融には細心の注意を払ってください。

 

このような金融業者は正規の金融業者でなく、非合法な金融業者の可能性が高いからです。


 

非合法な貸金業者(いわゆる「闇金」と呼ばれている貸金業者)は高利の利息で貸し付けを行い、返済ができなくなると脅迫まがいの取り立てが行い、場合によっては個人情報の悪用を強要し、最終的には債務者は返済不能になり破滅します。

 

いくらお金に困っていても絶対に利用しないでください。